大石紬は縞柄が代表的な柄と言われています。
たしかに大石紬も郡内織り(山梨県の郡内地方で織られていた縞紬で黄縞の郡内紬は江戸時代には献上品として記録されている)の1つなので、伝統的な柄は縞柄です。ただ、紺無地は古くから大石地区の男性の厄年に着る着物として知られていて大石内にも何軒もの紺屋があったと聞いていますし、一時期は紬の白生地や絣の反物が織っても織っても追いつかないくらい売れていたそうです。白生地は同じ山梨県内で型染めをしたり、京都で色無地として染められていたようです。

大石紬伝統工芸館から見える富士山。今日はソフトクリームみたいなモコモコの雲がかかっていました。空の青色が濃くて美しい。

私も今までは縞柄か絣を織ることを中心に考えてきましたが、せっかく柄のバリエーション豊富な大石紬です。後染の手法にも挑戦してみたくなってしまい、機準備が比較的早くできるという事もあって、次は白生地を織ることにしました。白生地と言っても着尺ではなく、糸のとり方・撚り方は変えずに太さだけを変えて少し太めの糸で厚みのある布地(反物サイズではない生地)を織ってみます。

今日は糸の精練をしました。
精練剤もアルカリ剤を使ったり灰汁を使ったり、と色々な方法がありますが、大石で一般的なのは石鹸練りなので、今日はマルセル石鹸のみで時間をかけて精練をしました。

緯糸の練りあがり。無撚の玉糸なので真っ白ふわふわです。

これから糊付け、仮筬、経巻、綜絖通し、筬通し、管巻きを経て織り始めます。織るまでの糸づくりと機準備が大変です。