今年の春に苗を植えて育てていた紫(日本紫)に種がつきました。

写真の種はまだまだ熟していませんが、細長い葉っぱの付け根に4つずつ種がついています。

紫の根っこはその名の通り紫色に染める「紫根染(しこんぞめ)」に使われる染料になります。
日本では、万葉集にも登場するほど古くから染料として重用され、沖縄を除く全国に自生していたようですが、現在では生育環境が悪化し、自生のものは絶滅危惧種になっています(どうやら富士山の近くには自生しているようですが…絶滅危惧種なので採取したら捕まってしまうんでしょうかね…)。
また、私もいくつかの苗屋さんに当たってみましたが、今では大体どのお店も西洋紫という在来種を扱っていて、日本紫の苗はなかなか手に入りづらいようです。

乾燥した紫根は染料屋さんでも手に入りますが、正直決して安くはありません。また、恐らく土とか気候の影響でしょうか…購入した紫根で染めると、赤味が強かったり青味が強かったり…染めてみるまで紫は紫でもどんな色が出るのかわからないので、結構ドキドキします。染める際には手で根気よく根から染料を揉み出すという手間もかかるので、綺麗な紫色で染めるためにはコストも時間も手間も掛かるという、とっても尊い染料です。

今年は種を採るために栽培しましたが、来年は今年の種から染料用の根を育てて糸を染められればと考えています。