私が大石に移住してから習ってきた大石紬の生産技術を地元の2名の研修生に伝えることもうすぐ1年半。
なんと、私が習った一通りを研修生達に伝え終える時がきました。
終える…というと誤解があるかもしれませんが、基本的な「やり方」を単半巾帯制作と九寸名古屋帯地制作を通して伝えることができました。

やり方が「わかる(知っている)」状態と、「できる」状態は全く違いますが、知らないと想像もできないことが知っていることで少し鮮明にイメージできるようになってくるのではないかと思います。
更に、1回でも「やってみた」という経験が加わると、「できる」ようになるにはどうすれば良いのか工夫ができるようになるのではないでしょうか。
なので、(私自身も)まだまだ「できる」「習得した」とは言えない状態ではありますが、大石紬の後継者育成第1期での私の役割は一先ずここまで。
あとは、研修生たちは自分たちで何度も繰り返し織りながら自分で技術を身につけるしかありません。
また、私自身も先に進みながら次に伝える技術を習得する時間が必要です。

今年に入って新たな研修生を迎えました。引き続き人を育てることを続けながら、私自身も織る時間を増やしていければと思っています。

作業スペースの半分では経絣括り。もう半分では織りの研修中。